トレーニングジムにはマシンやダンベルなどが充実してるため、肉体改造や運動不足の解消を目的として、老若男女問わず多くの人が利用しています。
しかし、正しいマナーを守れていなかったり、うっかり自分の行動が他人に迷惑を与えていると、スタッフに注意されたり、最悪の場合は出禁や退会になる場合もあります。
そこで今回は、ジムでのトレーニング歴が8年以上にもなる筆者が、ジムで守るべき基本マナーやマナー違反をする人がいたときの対処法について詳しく解説します。
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ジムで守るべき基本マナー12選

①器具を長時間使用しない
トレーニングジムで最も守れていないマナーが、長時間の器具の使用です。
これはベンチプレスやスミスマシンによくありがちで、一人で30分以上、長い人で1時間以上も続けて使用している人も見たことがあります。
使う側としては好きなトレーニングができるので気分がよいですが、器具が空くのを待つ側としては、いつまでも自分のやりたいトレーニングができないので、かなりストレスを感じます。
ほとんどのジムで「器具の使用は連続で○○分まで」というような張り紙が掲示されていますが、このような規約がない場所でも、一回あたりの使用は20分までがよいでしょう。
②複数の器具を一度に使用しない
複数のマシンやダンベルを同時に使用するのも、マナー違反に該当します。
マシンにタオルをかけて場所取りをしたり、異なる重さのダンベルを近くに置いておくなどしていると、使っていないときでも他の人が器具を使用できません。
トレーニング効率を高めたい気持ちも分かりますが、使いたい器具があればその近くでトレーニングをするようにして、使わないものはその都度戻すようにしましょう。
多くの器具を使ってトレーニングを行いたい場合は、早朝や深夜など、利用者がほとんどいない時間帯にジムに行くのがおすすめです。
③使用した器具や重量は元に戻す
使った器具を元に戻すことは当たり前ですが、意外と守られていなかったりします。
・ダンベルやベンチを使ったら元の位置に戻す
・マシンを使ったら重りのピンを一番軽いものに戻す
・バーベルを使ったらプレートを外して戻す
・アジャスタブルベンチの角度をフラットに戻す
このように、マシンやダンベルなどを使用したら放置せず、元の状態にしっかりと戻すことが大切です。
次にトレーニングをする人が自分で器具を戻すことになるため、かなりの迷惑になります。
④汗をしっかり拭き取る
たとえ表面上に汗がついていなくても、トレーニングをするだけで汗は滲み出ています。
汗が器具につきっぱなしだと、塩分によって器具が劣化する原因になったり、他の人が快適に使用することができません。
基本的にほとんどのジムでタオルやペーパーなどが備え付けられているので、マシンや器具を使用した後は、しっかり汗を拭き取りましょう。
⑤器具を雑に扱わない
ジムでトレーニングを行うときは、常に器具を大切に扱うように意識しましょう。
ダンベルを床に放り投げたり、バーベルを手から離してガシャンと下ろすなど、器具を雑に扱っていると
実際に筆者が通っているジムでは大きな音を立ててトレーニングをする人がいたり、スミスマシンが故障して利用できない時期があったなど、多くの人が困っていました。
器具を乱暴に扱うだけで周りの人に迷惑をかけてしまうので、トレーニングを行うときは器具を丁寧に扱うように心がけましょう。
⑥大声を出さない
トレーニング中に大きな声を出すことも、ジムでのマナー違反の対象になります。
ベンチプレスやデッドリフトなどで高重量のウェイトを持ち上げるとき、周りの人がびっくりするような声を出す人がいるのも事実です。
重い重量を持ち上げるときにグッと小さな声が出るのは仕方ありませんが、叫び声のような大声は他の利用者の迷惑になるので、なるべく声を押し殺すように努力しましょう。
どうしても大きな声が出てしまう人は、自宅でのトレーニングに切り替えるのがよいでしょう。
⑦スマホをいじりすぎない
SNSやメールをチェックしたり、友人へのメッセージの送信をジムで行うことは、決してマナー違反ではありません。
しかし、器具を使用しながらスマホを操作していたり、休憩中にずっとスマホをいじっていることはマナー違反です。
トレーニングジムは身体を鍛える場所であるので、一生懸命筋トレに励んでいる人からすると、「何しにジムに来ているんだい?」と冷たい視線を浴びてしまうことになります。
⑧複数人でのトレーニングをしない
複数人でのトレーニングも場所によっては、迷惑となる行為になります。
同じマシンが何台もある場所であれば問題ないかもしれませんが、小さいジムや器具が限られた場所だと、かなり迷惑になります。
この理由は、人数が多ければ利用時間が長くなり、他の人がいつまでも使えない上、器具周辺に人が集まると事故の危険性が高くなるためです。
筋トレyoutuberの影響で複数人での器具の使用を見かけるようになりましたが、利用者にとっては大きな迷惑になるので、ジムでのトレーニングは多くても二人までで行いましょう。
⑨他の人をガン見しない
他の会員やトレーニーをガン見することは暗黙のルールと化しており、マナーとして触れられることが少ないです。
かなり筋肉が発達して大きな身体をしていたり、すごい重量でトレーニングをしている人がいると、トレーニーとしては憧れなのでついつい見てしまいがちです。
しかし、見られる本人としてはトレーニングに集中したいため、不快に思う場合もあり、下手に因縁をつけられる可能性もゼロではないので、他の会員をじっと見ることは避けましょう。
⑩インターバルをとりすぎない
マナー違反には該当しないかもしれませんが、長すぎるインターバルは利用時間の増加になるため、他の人の利用の妨げに繋がります。
SNSでは5分以上のインターバルをとるトレーニング方法も見受けられますが、セット間の休憩が5分となると、何分たっても使えない人からすると迷惑になります。
そもそも全体のトレーニング時間が長くなればなるほど、筋肉はつきにくくなり、長すぎるインターバルは逆効果になるので、目安として3分以内に抑えるのが理想です。
⑪いきなり他の人にアドバイスしない
筋トレを長年続けている方は、その経験からくる正義感からなのか、フォームが崩れていたり間違っている人を見ると、アドバイスをしたくなるものです。
実際にアドバイスをした側は善意で親切の気持ちがほとんどでしょうが、受けた側としては自分のトレーニングを邪魔されたことになるので、気分はよくありません。
また、そのアドバイス自体が間違っていることもあり、そのアドバイスを真に受け止めてトレーニングを続けていると、怪我を引き起こす恐れもあります。
いきなり他の人へのアドバイスは控えて、まずは挨拶を交えて定期的に話しかけて、仲良くなった後にするのがよいでしょう。
⑫体調が悪いときの筋トレは控える
体調が悪いときでも、日頃から継続している筋トレだけは行いたいという方もいるでしょう。
しかし、咳や鼻水、くしゃみなどの症状が出ている中でジムに行くと、他の利用者に不快感を与えてしまったり、風邪を移してしまう危険もあります。
また、体調不良でのトレーニングはフォームが崩れやすく、ウェイトをしっかりコントロールできないので、自身の怪我にも繋がります。
体調が悪いときは他の人のことを考えて筋トレは休み、身体がしっかり回復した後に励みましょう。
マナーが悪い人やマナー違反をしている人がいたときの対処法

ジムのトレーナーに伝える
ジムでマナーが悪い人がいたり、マナー違反をしている人がいたとき、やってはいけないことが「自分で注意すること」です。
たとえ自分の主張が正しいと思っても、直接相手に注意すると口論になったり、逆恨みされてしまう可能性があります。
違反者と仲が悪くなると、ジムでの居心地が悪くなり、トレーニングに集中できなくなるでしょう。
マナーを守っていない人がいたら、自分では直接注意せず、ジムのトレーナーに伝えるのがベストです。
フロント(受付)スタッフに伝える
トレーナーに伝えるタイミングがなかったり、トレーナーに伝えるのは気が引けるという方は、フロントのスタッフに伝えるのがおすすめです。
フロントだとトレーナーに直接連絡が入り、誰が告げ口したのかを違反者に勘付かれることもありません。
正しいマナーを守ってトレーニングに取り組もう
今回は、ジムで守るべき最低限のマナーやマナー違反をしている人がいたときの対処法について紹介しました。
トレーニングジムにはいくつものマナーがあり、そのほとんどが基本的なことであるので、自分の行動が迷惑になっている場合があります。
ジムで筋トレに取り組むときはしっかりとマナーを守り、他の利用者に迷惑をかけないように気を付けましょう。
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