ケーブルカールはロープーリーを用いて上腕二頭筋を鍛えるトレーニング種目です。
上腕二頭筋に継続して負荷を掛け続けることができるため、筋肥大に有効だとされています。
本記事では、ケーブルカールの正しいやり方や効果を高めるポイント、ケーブルカールのバリエーション種目などについて詳しく紹介していきます。
Contents
ケーブルカールの概要
ケーブルカールはケーブルマシンにロープーリーという器具を取り付け、それを握ってカールの動作を行います。
それにより、力こぶを形成する上腕二頭筋が重点的に鍛えられ、発達させることができます。
難易度もそこまで高くないので、筋トレ初心者の人でも気軽に取り組めます。
ダンベルカールとの違い
ダンベルカールも上腕二頭筋を集中して鍛えることができるトレーニングです。
ダンベルカールは初動と終動の負荷が小さく、中間での負荷が大きいのに対して、ケーブルカールは動作の全段階で十分な負荷がかかります。
また、筋肉が大きく動いて最大まで収縮させることができるため、ダンベルカールよりも上腕二頭筋を効率よく追い込むことも可能です。
ケーブルカールの効果

ここでは、ケーブルカールを行うことで得られる効果について紹介します。具体的な効果は以下になります。
逞しい上腕が手に入る
ケーブルカールで鍛えられる上腕二頭筋は、力こぶを形成している筋肉です。
上腕二頭筋が発達すると、肘を曲げたときに力こぶが盛り上がるようになり、上腕が男らしく逞しく変化します。
また、上腕二頭筋はトレーニングの成果が分かりやすく反映されるので、モチベーションアップにも繋がります。
引く力が強化される
上腕二頭筋は引く動作に深い関わりがあるため、鍛えることで引く力を強化することができます。
日常生活においては、肘を曲げるのが楽になったり、重い物を簡単に持てるようになるでしょう。
スポーツの場面でも、投げたり振り下ろす動作で使われており、強化することでパフォーマンスの向上が期待されます。
ケーブルカールの正しいやり方
ここではトレーニング動画を参考に、ケーブルカールの動作の流れやセットの組み方について解説します。
①ケーブルマシンにストレートバーを取り付ける
②ケーブルマシンの前に立つ
③逆手でバーを握り、手幅は肩幅と同じくらいに広げる
④背中は真っすぐ伸ばし、脇を締める
⑤肘を曲げて、バーを持ち上げていく
⑥顎の辺りまで引っ張ったら、元の位置まで戻す
ケーブルカールは以上の動作を繰り返します。
1セット目はフォームの確認をしたり、メインセットで最大限の筋力を発揮させるために、疲労が残らない程度に筋肉を慣らします。
2~3セット目は重めの重量を使い、ターゲットとする筋肉を限界まで追い込みます。
セット間はインターバルを1分~1分30秒ほどとり、水分を補給したり、呼吸を整えましょう。
ケーブルカールの効果を高める4つのポイント
続いて、ケーブルカールの効果をより高めるポイントについて紹介します。ポイントは以下の通りです。
手首を返さない
ケーブルを顎まで引っ張るとき、手首を返さないように注意して下さい。
手首を返してしまうと手首が重さに耐え切れず、手首を痛めるリスクが大幅に高まります。
また、手首を動かすと前腕にも負荷が分散され、上腕二頭筋への刺激が弱まってしまいます。
手首は動かさないように固定し、上腕二頭筋の力のみで引っ張るように意識しましょう。
身体は真っすぐキープする
ケーブルカールを行うときは、背中は真っすぐ維持することも大切です。
途中で背中を曲げたり反らすと、同じ引く動作に貢献している背筋の関与が大きくなり、上腕二頭筋への負荷が減ってしまいます。
姿勢をブラさないためにも、胸を軽く張って、背中を真っすぐキープして取り組みましょう。
肘をなるべく動かさない
初心者にありがちなのが、バーを引っ張るときに肘が前に出過ぎてしまうことです。
肘を前に大きく出してしまうと、骨で負荷を支えるような状態になるので、上腕二頭筋にほとんど負荷がかかりません。
肘の位置は固定して、なるべく動かさないように意識しましょう。
マシンと離れて行う
ケーブルの性質により、マシンから近い位置でバーを引っ張ると、上腕二頭筋に上手く効かせることができません。
上腕二頭筋にしっかり負荷をかけるためにも、ケーブルマシンと少しだけ距離をとりましょう。
目安としては、50~60㎝がベストです。
ケーブルカールのバリエーション種目5選
ケーブルカールには様々なバリエーションがあり、それぞれで効果が異なります。
通常のケーブルカールに慣れてきたら、以下のトレーニングにも挑戦していきましょう。
①リバースケーブルカール
リバースケーブルカールは通常のやり方と異なり、バーを順手で握って行います。
上腕二頭筋だけでなく、前腕筋群も同時に鍛えることができます。
①ケーブルマシンの前に立つ
②バーを順手で握る
③肘を曲げて、バーを持ち上げていく
④二頭筋を最大まで収縮させたら、元の位置まで下ろす
✓ポイント
・肘を動かさない
・目線は正面に向ける
・反動を使わない
②ケーブルドラッグカール
ケーブルドラッグカールはカール系の中では珍しいコンパウンド種目に分類されます。
肘を後方に引くという動作が加わることで、上腕二頭筋の短頭に強烈な刺激が与えられます。
①ケーブルマシンの前に立つ
②バーを逆手で握る
③肘を曲げると同時に後方に引いて、ケーブルを持ち上げていく
④二頭筋を最大まで収縮させたら、元の位置まで下ろす
✓ポイント
・胸を軽く張る
・肘を下げ過ぎない
・背中を真っすぐ維持する
③ケーブルコンセントレーションカール
ケーブルコンセントレーションカールは、シングルタイプのアタッチメントを用います。
片腕ずつに集中できるので、しっかりと効かせることが可能です。
①ケーブルマシンから離れて立つ
②片手でバーを握る
③肘を曲げて、バーを持ち上げていく
④二頭筋を最大まで収縮させたら、元の位置まで下ろす
⑤反対側の手も同じように行う
✓ポイント
・背中を真っすぐ保つ
・肘の位置を固定する
・反動を使わない
④インクラインケーブルカール
斜めに調整したインクラインベンチを用いて行うのが、インクラインケーブルカールです。
可動域がかなり広くなるので、上腕二頭筋に強烈な刺激を与えることができます。
①ケーブルマシンの間にインクラインベンチを置く
②30~45度にベンチを調整する
③ベンチに仰向けになり、両手にそれぞれケーブルを握る
④肘を曲げて、ケーブルを持ち上げていく
⑤胸の前で上げたら、元の位置まで下ろす
✓ポイント
・上体を動かさない
・限界まで引っ張る
・肘をなるべく動かさない
⑤ライイングケーブルカール
ライイングケーブルカールは、ベンチに仰向けに寝て行うバリエーションです。
通常のやり方だと腰に不安があるという人におすすめです。
①フラットベンチに仰向けに寝転がる
②肩幅よりも少し広い手幅でバーを握る
③肘を曲げて、バーを引っ張る
④頭の手前まで動かしたら、元の位置まで戻す
✓ポイント
・肘を完全に伸ばさない
・肩を動かさない
まとめ
今回は、ケーブルカールの正しいやり方やポイント、バリエーション種目について紹介しました。
ケーブルカールはマシンの性質上、上腕二頭筋に絶え間なく負荷を掛け続けることができるため、効率よく発達させることが期待されます。
特別なテクニックも必要ないので、上腕二頭筋をダイレクトに鍛えたい人は試してみて下さい。
・逞しい上腕が手に入る
・引く力が強化される