スミスマシンショルダープレスの正しいやり方【肩全体に効果のあるマシン筋トレ】

肩を鍛えるフリーウェイトトレーニングは数が限られていますが、その中でも三角筋を安全に高負荷で鍛えられるのが、スミスマシンショルダープレスです。

この種目はスミスマシンという器具を使うため、ジムに通う必要がありますが、三角筋を効果的に鍛えることが可能です。

本記事では、スミスマシンショルダープレスの正しいやり方やトレーニングの概要、効果を高めるポイントなどについて詳しく紹介しています。

スミスマシンショルダープレスの概要

スミスマシンショルダープレスはスミスマシンというマシンを用いて、三角筋を鍛えるトレーニング種目です。

三角筋は、前部・中部・後部の3つで構成されており、バーを上げるときは前部と中部に下ろすときは後部に負荷がかかるため、三角筋全体を満遍なく鍛えることができます。

また、バーベルの軌道がマシンで固定されているので、初心者の方でも安心して高重量のトレーニングができるという特徴もあります。継続することで、

  • 肩幅が広くなる
  • 逆三角形のカッコいい身体に近づける
  • プッシュ系種目の筋トレレベルが向上する
  • 肩こりが改善される

など、上半身のシルエットを整えるだけでなく、健康面においても効果のあるトレーニング種目です。

スミスマシンショルダープレスの正しいやり方

ここではトレーニング動画を参考に、スミスマシンショルダープレスの動作の流れやセットの組み方について解説します。

やり方

①ベンチの角度を90度から1~2段階下げる
②バーが身体の前を通るように、ベンチの位置を調整する
③ベンチに座り、背筋を伸ばして胸をしっかりと張る
④肩幅より少し広めの手幅でバーを握る
⑤肘を曲げて、バーを深く下ろしていく
⑥鎖骨に当たる直前まで下げたら、同じ軌道でバーを頭上に持ち上げる

スミスマシンショルダープレスは以上の動作を繰り返します。

  • 1セット目・・・アップセットとして、少し重い重量で20回以上行う
  • 2~3セット目・・・メインセットとして、8~12回で限界がくる重量で行う

1セット目はフォームの確認をしたり、メインセットで最大限の筋力を発揮させるために、疲労が残らない程度に筋肉を慣らします。

2~3セット目はかなり重い重量を使い、ターゲットとする筋肉を限界まで追い込みます。

セット間はインターバルを1分~1分30秒ほどとり、水分を補給したり、呼吸を整えましょう。

スミスマシンショルダープレスの効果を高める4つのポイント

次に、スミスマシンショルダープレスの効果をより高めるポイントについて紹介します。ポイントは以下の通りです。

・肩を上げない
・常に肘が身体の前側を通る軌道で行う
・バーを下ろし過ぎない
・親指を握りこまない

肩を上げない

トレーニングが進むにつれて、三角筋には疲労がたまるため、肩がすくみやすくなります。

バーを押し上げるときに肩をすくませると、僧帽筋にも負荷が分散されるため、トレーニング効果が半減します。

肩こりも起こりやすくなるので、なるべく肩を上げないように意識しましょう。

常に肘が身体の前側を通る軌道で行う

スミスマシンショルダープレスを行うときは、肘を身体の後ろ側に入れないように注意して下さい。

肘を後ろに下げすぎると、肩関節が開いて大きな負担がかかり、怪我をするリスクが高まります。

三角筋にも負荷がかかりにくくなるので、常に身体の前側を肘が通る軌道で行うことが大切です。

バーを下ろし過ぎない

バーを下ろし過ぎると三角筋から負荷が抜けるため、十分に追い込めなくなります。

一方で、バーを下ろす位置が浅すぎると、三角筋を十分に刺激することができません。

バーを下ろすときは、バーが鎖骨に当たる直前までしっかり下ろすこともポイントです。

親指を握りこまない

通常のトレーニングでダンベルやバーベルを握るとき、人差し指から小指の4本の指でバーの部分を握り、親指でバーを包むように5本の指で握るのが基本です。

しかし、スミスマシンショルダープレスでは親指を使わずに、人差し指から小指の4本の指だけでバーの部分を握るサムレスグリップで行うのが効果的です。

サムレスグリップは握力を発揮しにくいですが、上腕三頭筋への関与を抑えながら、三角筋により大きな刺激を与えることが可能になります。

まとめ

今回は、スミスマシンショルダープレスの正しいやり方やポイントについて紹介しました。

スミスマシンショルダープレスは専用のマシンを使う必要がありますが、軌道がマシンに固定されているため、三角筋を効率よく鍛えることができます。

フォームもかなりシンプルなので、筋トレ上級者だけでなく、初心者にもおすすめのトレーニング種目です。