タイヤフリップは大きなタイヤを使ったトレーニングであり、ほとんどの人は一度も行ったことがないでしょう。
しかし、実際にやってみると全身のあらゆる筋肉を強化でき、トレーニング効果の高さに驚きます。
本記事では、そんなタイヤフリップの正しいやり方やトレーニングの概要、ポイントなどについて詳しく解説していきます。
Contents
タイヤフリップの概要
タイヤフリップは床にある巨大なタイヤを引き起こし、それを倒すという動作を繰り返すトレーニング方法です。
スクワット、デッドリフト、クリーン、プレスの動きがトレーニングの中に含まれています。
タイヤフリップは全身トレーニングの一種であり、
など、様々な筋肉を同時に鍛えるだけでなく、上半身と下半身の連動性も高める効果も期待されます。
また、タイヤを斜め上から前方に持ち上げることで水平方向への瞬発力を向上させることができ、ラグビーやアメフト、相撲、格闘技などに励む選手にとても有効であると言われています。し
かし、巨大なタイヤを用意するのが大変であるため、あまり認知されていないトレーニングでもあります。
タイヤフリップの正しいやり方
ここではトレーニング動画を参考に、タイヤフリップの動作の流れやセットの組み方について解説します。
タイヤフリップは以上の動作を繰り返します。
「10~20回以上を1セット」として3セット行い、各セットできるだけ限界まで追い込みます。
セット間はインターバルを2分~2分30秒ほどとり、水分を補給したり、呼吸を整えましょう。
タイヤフリップの効果を高める4つのポイント
最後に、タイヤフリップの効果を最大限高めるポイントについて解説します。ポイントは以下の通りです。
全身の力を使ってタイヤを動かす
タイヤを動かすときは、なるべく全身の筋肉を使うようにしましょう。
腕だけの力で持ち上げたり、動かそうとしても力を十分に発揮できず、スムーズに動かすことができません。
背筋や下半身、肩などの筋肉も動員させて、全身の力を使ってタイヤを動かすように意識してみてください。
背中を丸めない
タイヤフリップを行うときは、背中や腰を丸めないように気を付けて下さい。
そもそもタイヤフリップは自分よりもタイヤが前にあるため、自然と前屈みになりますが、このとき背中が丸まっていると腰を痛めやすくなります。
たとえ軽いタイヤでも、何度もやっていると腰に負担がかかり続けるので、常に背中を真っすぐ伸ばして丸めないように気を付けましょう。
どうしても背中が丸まってしまう場合は、両足を後ろにずらして下背部の筋肉に力を入れたり、重量を軽くしてみるのがおすすめです。
手の向きを途中で変える
タイヤフリップでは最初は両手をタイヤの下に入れて持ち上げますが、完全に起こすためには、両手の向きを途中で変える必要があります。
そのまま手の平を上に向けて持ち上げようとしても、腰から胸あたりの位置までしか持ち上げることができません。
ある程度タイヤを起こしたら、太ももでタイヤを支えながら、手の向きをスムーズに変えましょう。
なるべく大きめのタイヤを扱う
タイヤフリップで扱うタイヤは、なるべく大きいタイヤ使用しましょう。
タイヤが小さければ、持ち上げるときに腰を大きく曲げなければならないため、腰への負担が大きくなります。
タイヤは腰を曲げないでも、持ち上げられる大きさのものを選ぶようにして下さい。
まとめ
今回は、タイヤフリップの正しいやり方やポイントについて解説しました。
タイヤフリップはあまり馴染みのないトレーニングですが、全身トレーニングとして非常に効果が高く、競技やスポーツのパフォーマンスアップに繋がります。
もしもタイヤを手に入れる機会があれば、一度はやってみる価値があると言えるでしょう。
①大きい廃タイヤを用意して、地面に横にする
②タイヤの前にしゃがみ、両手をタイヤの下に入れて構える
③膝、足首、股関節を素早く伸ばし、前方に力を入れてタイヤを持ち上げる
④タイヤをある程度起こしたら、両腕を進展させてタイヤをひっくり返す
⑤再びタイヤを持ち上げ、ひっくり返す